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巻き爪矯正とは?切るだけでは逆効果になることもある|陥入爪との違いと基礎知識

巻き爪矯正とは?

爪のトラブルというと巻き爪という言葉がよく使われますが、実は陥入爪(かんにゅうそう)という状態もあり、この2つはしばしば混同されます。症状が重なり合うこともありますが、状態としては異なる段階を指しており、対処法も変わってきます。知らないまま自己流のケアを続けてしまうと、かえって症状を進行させてしまうことがあります。

当サロンにご来店いただく方の中にも、痛いのでどんどん短く切っていたら、いつまでも良くならなかった、というお声を本当によくお聞きします。今回は、まず巻き爪と陥入爪の違いを整理したうえで、矯正という選択肢について医師監修のもと基礎からご説明します。

巻き爪と陥入爪の違い

巻き爪とは、爪の両端が内側に丸く湾曲した状態を指します。湾曲の程度が軽いうちは、見た目の変化はあっても痛みを伴わないことも少なくありません。

一方、陥入爪とは、丸まった爪の端が皮膚に食い込み、その部分に炎症や腫れ、痛みが生じている状態を指します。つまり、巻き爪という爪の形の問題が進んだ結果、皮膚に食い込んで炎症を起こした状態が陥入爪、という関係にあります(陥入爪は巻き爪を伴わずに起こることもあります)。

痛みを避けて切ることでさらに食い込み、痛みが強くなるという悪循環は、多くの場合この陥入爪の段階で起きています。巻き爪矯正が目指すのは、この悪循環に陥る前の爪の形の段階でアプローチし、陥入爪への進行を防ぐことです。すでに強い炎症や化膿がある陥入爪の状態については、矯正よりも先に医療機関での処置が必要になる場合があります。

巻き爪矯正とは何か

切る・削るのではなく爪の形を整えるという考え方

巻き爪矯正とは、丸く巻いてしまった爪に無理のない力を加えながら、時間をかけて本来の平らな形に近づけていくケアのことです。痛みの原因となっている部分を切り取ったり削ったりするのではなく、爪そのものの形にアプローチする点が、一般的な爪切りとの大きな違いです。

なぜ短く切ると悪化することがあるのか

爪には、指先が地面から受ける力に反発する力をささえるという役割があります。痛みを避けようとして爪の端を深く短く切ってしまうと、この支えがなくなり、周囲の皮膚が盛り上がって、次に伸びてきた爪がさらに食い込みやすくなります。つまり、巻き爪の状態だった爪が、切り方によって陥入爪へと進行してしまうことがあるのです。

正しい爪の切り方や、やってしまいがちなNGな切り方については、画像付きで詳しく解説した記事がありますので、あわせてご覧ください。

→ 巻き爪にならない正しい爪の切り方|看護師在籍サロンが画像で解説

【監修医師の視点】よくある3つの思い込み

巻き爪でお悩みの方とお話しする中で、相談のタイミングを遅らせてしまう思い込みがいくつかあることに気づきます。

体質だから治らないと思っていませんか

巻き爪になりやすい爪の形や生えグセに加えて、体重のかけ方や骨格、靴の履き方なども影響します。ですが、体質だから仕方がないと改善を諦めてしまう必要はありません。爪の切り方や日々の靴選びを見直し、適切な矯正を行うことで、多くの場合は状態を改善していくことができます。

薬で治るものという誤解

痛みや腫れがあると、市販の塗り薬などで様子を見ようとされる方も少なくありません。塗り薬は陥入爪の炎症を一時的に抑える助けにはなりますが、巻き爪そのものは爪の形の問題であり、薬だけで根本的に改善することは難しいのが実情です。炎症を抑える薬と、形を整える矯正は、役割が異なるものとお考えください。

痛みは我慢するものではない

そのうち良くなるだろう、これくらいの違和感は我慢すればいい、と考え、相談を先延ばしにしてしまう方は少なくありません。しかし我慢を続けている間にも爪の湾曲は進み、陥入爪の段階まで悪化してから相談される方が実際には多いのです。もっと早く相談すればよかったというお声を減らせるよう、痛みがまだない段階、つまり巻き爪のうちにご相談いただくことをおすすめしています。

矯正の方法・期間・医療機関との使い分けについて

巻き爪矯正には、爪に器具を装着して少しずつ形を整えるいくつかの方法があり、爪の状態や生活スタイルに合わせて選ばれています。また、すでに炎症や化膿がある場合は、矯正よりも先に医療機関での処置が優先されます。

それぞれの矯正方法の仕組みや向き不向き、医療機関で受けるべき症状の目安については、以下の記事で詳しく解説しています。

→ 巻き爪・陥入爪の治療について(ふじもと皮フ科クリニック)

→ 巻き爪矯正の種類を看護師が比較|ワイヤー・プレート・クリップ、自分に合う方法の選び方

費用の考え方

巻き爪矯正は、多くの場合で保険適用外の自費施術となります。なぜ保険が使えないのか、という疑問をお持ちの方も多いと思いますので、その理由や費用の考え方については別の記事で詳しくご説明しています。

→ 巻き爪の矯正はなぜ保険が効かないの?理由と費用の考え方

当サロンでの矯正について、指1本あたりの料金と通院の回数の目安は巻き爪矯正の料金と通院ペースに記載しています。

よくある質問

巻き爪矯正は痛いですか?

巻き爪はもともと痛みを伴っていることが多く、矯正の際に爪へ触れることで多少の痛みが出ることがあります。ただし処置後はそれまでの痛みが和らぎ、楽になったと感じる方がほとんどです。

どのくらいの年齢から矯正できますか?

お子さまからご年配の方まで、爪の状態を確認のうえで幅広く対応しています。まずはお気軽にご相談ください。

一度矯正すれば再発しませんか?

爪の切り方や靴の選び方など、日常のケアによって再発のしやすさは変わってきます。矯正後のケアについても、来店時にあわせてご案内しています。

まとめ

痛いから短く切るという対処は、実は巻き爪を悪化させてしまう典型的なパターンです。体質だから、薬で治るものだから、痛みは我慢するものだから――そうした思い込みが、相談のタイミングを遅らせてしまうことも少なくありません。爪の状態が気になり始めたら、悪化する前に一度、専門的な視点でのご相談をおすすめします。

ご予約・お問い合わせはこちらから。

医療監修

藤本栄大 院長

ふじもと皮フ科クリニック 院長

藤本 栄大(ふじもと えいた)

医学博士

日本皮膚科学会皮膚科専門医・医学博士

防衛医科大学校卒業後、自衛隊病院・防衛医科大学校附属病院での勤務を経て日本皮膚科学会皮膚科専門医を取得。同大学院在籍中に米国UC Davis(皮膚科学教室)へ留学し医学博士を取得。海上幕僚監部衛生企画室勤務、南極観測船「しらせ」医務長(第54次)、Pacific Partnership参加等を経て、2015年にふじもと皮フ科クリニックを開院。巻き爪メディカルサロンFの監修医師を務める。

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